リハビリ看護師
気づけば看護師歴10年以上経ってしまいました。
新人時代は、手術室へ配属され、8年経過。その後、特養での施設バイトを経て、急性期病棟へ。
手術室と病棟での看護は大きく異なり、戸惑いの毎日でした。
それでも、病棟看護のほうが自分には合っているかも・・・と思い、現在はリハビリ病棟での看護師をしています。
リハビリ病棟とは、病状が落ち着きリハビリを行い、入院前の身体状況に少しでも近づけるお手伝いをする場所です。
主治医や看護師はもちろんですが、PT/OT/STなどのセラピストともに患者さんが退院後少しでも不安なく、また人生のQOLを下げることがないように、多職種で関わっていきます。
私は看護学校時代の実習が大嫌いでした。何をしたらいいのか分からない。けれど、指導者はめっちゃ怖い。提出すべき記録は膨大にある。
実習は主に病棟で行われていたのですが、正直もううんざりでした。
これから先何十年も病棟で働くなんて考えられない。そう思って、手術室での勤務を希望しました。
手術室では新しく覚えないことのオンパレード。定時には上がれるけれど、寮に帰っても勉強、勉強、勉強。それでも、だんだんと業務には慣れてきました。
でも、患者さんと関わるときも、「○○の手術の人」というとらえ方をしてしまい、患者さん個人のキャラクターをとらえることは出来ませんでした。
結婚を機に退職し、急性期病棟での看護は新しいことの連続で慣れるまで大変でしたが、患者さんの背景や性格、病気の受け止め方などで、同じ疾患であっても違う人なんだ、という当たり前のことを実感しました。
それでも、急性期は治療がメインなので、治療の必要性を理解できない場合や危険な場合はやむを得ず抑制をしなくてはならない。
けれど、本当にそれって必要な抑制なの?必要以上に自由を奪っているんじゃないの?という場面も少なからず見てきました。
けれど、そのときはそれが当たり前で仕方のないことなんだ、と自分を納得させていました。
現在。リハビリ病棟で働いていますが、患者さんの意志を最大限に優先した看護ができる場だと思えます。
リハビリ病棟へ転院し、リハビリがすすむにつれ表情が明るくなっていく患者さんも多くいます。もちろん受容の過程で、自身の障害に気づき入院時よりも落ち込んでしまう患者さんもいます。
それでも、それを乗り越え自宅へ退院できる姿をみるとやはりうれしい気持ちになります。
リハビリ病棟へ配属され2年目。まだまだ新米ですが、弛むことなく勉強していきたいと思っています。これからリハビリ病棟の勤務を希望される方、ご家族を介護されている、また今後する予定の方へ必要な情報を提供できる場になればと思っています。
毎日の仕事に育児にと、定期的に記事を上げることは難しいですが、ゆっくりとやっていくればいいなと思っています。
これからよろしくお願いします。 あーこんぐ。